3度の飯よりオタク業

オタクがつらつらといろいろ書きます

アイドルと永遠

もうアイドルを応援し続けて10年以上経ってしまっている。
10年以上アイドルオタクをやっていると、そりゃあもう本当にいろんなことがあった。

少し自分語りをさせてほしいのだけど、私はSMAPが大好きで小さいころからずーっと応援している。

SMAPの好きなところは?と言われてもたくさんありすぎて返答に困ってしまうけれど、強いて言うならば「永遠」を感じられるところが好きだ。
何があっても揺るがない。ぶれない。SMAPはずっとSMAP。そう思っていた。
だけど、今は皆さんご存知の通り、色々あってSMAPSMAPとしての形を保てなくなってしまった。
SMAPは私にとっての「永遠」「絶対」だったから、本当に辛かった。何を信じればいいのか、どうすればいいのか、途方に暮れていた。

そんな日々から現在に至るまでの経緯をお話しすると大変長くなるため割愛するが、ずっと考えていたことがある。

 

「アイドル」と「永遠」って何だろうか。

 

私はSMAPに対して勝手に永遠を感じていた。勝手にずっと続くものだと思ってた。全部勝手だった。独りよがりだった。ありきたりな話で全然面白くないけど、そう気づいたのはSMAPが「解散」という形を取らざるを得なくなったあとだった。
だって、「応援よろしくお願いします」「また遊ぼうね」「これからもよろしく」って、ツアーや取材でよく口にしていたから。「これからも」とか「また」とか、そういう言葉をあまりにも信じすぎて、それが「永遠」だって勘違いしてた。


彼らもSMAPとしての活動を望んでくれているって思ってはいたけど、だからと言ってそれが必ずしも叶う世界ではない。そういう現実を痛いほどに突き付けられた日々だった。

 

SMAPのファンでありながらモーニング娘。のファンでもあるのだが、ジャニーズには卒業というシステムがあまりないから「永遠」を感じやすいのかもしれない。
モーニング娘。は加入と卒業を繰り返してどんどん新しくなるグループだから、いつかはみんな卒業する。だからこそアイドルとしての一瞬のきらめきを逃したくないなと思うし、みんな心のどこかで推しの卒業のことを考えているんだと思う。

私がモーニング娘。のファンになってから何人かの卒業を見届けてきた。ファンとしてはずっとアイドルとして輝いてほしいと思う。だけど、みんな必ず卒業公演が今までのどの瞬間よりもキラキラしていて眩しくて最高にアイドルだから、本当にずるい。

 

アイドルは人に夢を見させるけど、アイドルとして生きているのは生身の人間だから、その時点で永遠なんてないって分かってる。でも、アイドルとずっと一緒に同じ夢をみて生きていきたいなって願わずにはいられない。アイドルを応援するっていうのはそれくらい幸せで、輝いていて、何にも代えがたいことだなって心の底から感じている。

 

アイドルの永遠を願っているけど、アイドルは刹那的だから輝ける。

 

この二律背反の事実に苦しめられながらも、アイドルのファンをやめることなんてできないんだろうな。

 

私のもう一人の担当である一十木音也くんが、「アイドル」と「永遠」について言及しているのだけど、私はその言葉が本当に大好きだ。 

決戦ライブが決まった時に俺言ったよね。ST☆RISHは永遠だって。ずっとずっと一緒に歩いて行けるって。でもね、今は思うんだ。永遠なんかないんじゃないかって。
だって、これから先何が起こるかなんてそんなこと誰にも分からない。ST☆RISHを続けていけなくなることだってあり得るよね。だけど、永遠じゃないからこそいいんだって、今は思えるんだ…!

永遠なんかない。でも、永遠じゃなくて今しかこの時間はないからこそ愛しく感じるし、大事だと思える。
そもそも私自身が永遠に生き続けることができないのに、アイドルに永遠を求めるのは無理な話だな、と今は思える。

 

こんなことを散々言っておいて恥ずかしい話だけれど、私は学習しないからきっとまたこの事実を忘れて永遠を願ってしまうと思う。

でも、アイドルにとってもアイドルである時間は限られていて、その限られたかけがえのない時間を「アイドル」と「ファン」として一緒に過ごすことが出来ている。

この事実があれば何があっても少しは前を向いて歩けるような、そんな気がしている。