3度の飯よりオタク業

オタクがつらつらといろいろ書きます

普通だけど普通じゃない女の子 鞘師里保

あと残り10日。これは、鞘師里保モーニング娘。'15を卒業するまでに残された時間である。私は、所謂新参で、いつハロプロを好きになったのか明確に覚えていないし、ヲタ歴も1、2年かそこら程度だし(SMAPヲタ歴の方が断然長い)、そもそも私の1番は里保ちゃんじゃなくて石田亜佑美ちゃんなわけだが、今回里保ちゃんの卒業ということでブログを書くことにした。もしかしたら、こうして文章にすることで頭の中を整理したいのかもしれないし、鞘師里保が自分の中にちゃんといた形跡を残したいのかもしれない。これから私がここに書く事はうわ言みたいな、意味があるんだかないんだかよくわからない話だから、どうか鞘師ヲタの人、ならびに娘。ヲタの人は怒らないで欲しい。

 

月並みなことだが、幼稚園~小学生くらいの時モーニング娘。が大好きだった。なっちや辻ちゃん加護ちゃん、好きなメンバーがたくさんいた。でも成長するにつれて徐々に私の興味は違うところに離れていった。そんな私だが、縁あって「最近のモーニング娘。」のMVを目にする機会があった。One・Two・Threeである。 

めちゃくちゃ格好良かった。衝撃だった。この日初めて鞘師里保という存在を知った。

「めっちゃかっこいい曲だな~でもこの子なんでセンターなんだろ?」

素直にこう思った。別にdisってる訳じゃない。道重さゆみ田中れいなは知っていたけど、そのほかのメンバーは誰も知らなかった。センターはグループの顔だから、もっと世間的に認知度が高いメンバーがなるものだと思っていた。

そのあと「最近のモーニング娘。」のことを少しずつ知ってからもずっと疑問だった。歌とダンスが上手いのは分かるけど、それだけじゃない気がしていた。

YouTubeニコニコ動画で動画を見たり、メンバーのブログを読んだりしているうちに、人を惹きつける不思議な魅力があることが分かった。あと、ファンから「私生活はポンコツ」と言われているのを見て、可愛らしい子だなと思ったし、鞘師里保に興味を持つようになった。

 

モーニング娘。のセンターというのは、どれほど大変なことだろう。長くセンターを任されて、周りからの期待や歴史あるグループとしての重圧、あの小さな肩にどれほどのものを背負っているのだろう。EVOLUTIONの広島公演で、里保ちゃんが号泣している映像を見たことがある。あんな子どもみたいな泣き方をするとは思わなかった。というより、彼女は当時15歳の子どもだったことを忘れていた。辛さも苦しさも全部笑顔の裏に隠してステージの上では可愛く格好よく振舞っていたのだと思う。

センターは一番目立つけれど、先頭を切ってメンバーの誰より高いところに立つことで冷たく厳しい風に吹かれた時も多いはずだ。なのに、弱いところを表に出さないで、必死に頑張ってきた彼女は本当にすごい。

 

卒業の発表は突然だったが、きっとこれから先の身の振り方をずっと悩んでいたのだと思う。オーディションに受かってからその先を見つけていくのが大変だと誰かが言っていたのを聞いたことがある。彼女もその壁にぶち当たったのだろう。

モーニング娘。から羽ばたいていくのはそれ相応の覚悟と勇気が必要だけど、10日後には思い出に包まれて強かに羽ばたいていくんだろうな。

鞘師里保が卒業しても娘。は大丈夫だけど、私は大丈夫じゃない。さみしい。まだ鞘師里保をお目にかかったことがない。会いたかった。

 

今、この記事を書きながらiPhoneで「冷たい風と片思い」のMVを流している。ヲタ歴短い私が言うのもなんだが、彼女は本当に可憐に美しく成長した。里保ちゃんのソロダンスパートはもう圧巻の一言に尽きる。こんなにも力強く、美しく踊る女の子はきっと他にいない。初めてあのダンスパートを見たとき、私は鞘師里保の生き様を見た気がした。


モーニング娘。'15『冷たい風と片思い』(Morning Musume。'15[The Cold Wind and Lonely Love]) (Promotion Edit)

 

正直、ジャニーズには「卒業」というシステムがないから、この気持ちをどうしたらいいのか分からない。約1年前の道重さゆみ卒業の時から気持ちのやり場がなくて困っている。でも、彼女がモーニング娘。を最後まで全うするまで見守ろうと思う。